実母と世間話をしていて、投資信託を始めたことを伝えました。すると母も投資信託を持っているそうで「証券会社の窓口でオススメされた投資信託を持ってるよ」と言いました。
私のイメージでは、【証券会社の窓口で扱っている投資信託=手数料の高いぼったくり投資信託】なので母の保有している投資信託を教えてもらい調べました。
そういえば…先日、郵便局で定期預金を解約した時に窓口で勧誘されました。
「そのお金は何に使われる予定ですか?郵便局で投資を始めませんか?毎月お金が分配される投資信託が人気ですよ。是非話を聞いていきませんか?」
なんて誘い文句でした。この誘い文句でも興味を持って始めちゃう人がいるんだろうな(笑)
時間が勿体ないのでハッキリと「ネット証券にて、ノーロードの投資信託を買うので話も不要です」と断りました^^
金融リテラシーのない馬鹿そうな主婦に思われたことが心外ですよ!
実母の買っていた投資信託
5銘柄持っていて全て調べました。案の定、購入手数料1%以上で信託手数料1%以上のいわゆる「ぼったくり投資信託」でした。資産を切り崩して、分配金を出している銘柄もありました。不幸中の幸いか買って10年近く経っているので、元本割れはしていない状態でした。
母曰く「よく証券会社から電話がかかってきて、【最近調子のよい投資信託の銘柄に買い換えませんか?】って言われるのよね。でも、証券会社で投資信託を買うとたくさんの書類を書いて長時間拘束されるから面倒なのよね」
ちょっと待って!その考え古いよ!!
インターネットの証券会社は、クリック数回で優良な投資信託がノーロード(買付手数料無料)で買うことが出来る時代だということを伝えると驚いていました。
「でも、インターネット上で実店舗が存在しない証券会社なんて怪しいんじゃないの?昔からある証券会社の方が安心だし…」
ちょっと待って!その考え古いよ!!
インターネットの証券会社は実店舗を持たない分、店舗の人件費や家賃や諸経費が必要ないから取引手数料が安いです。NISA口座で投資商品を購入すると買付手数料は無料が当たり前だと思っていました。しかし、実店舗のある証券会社ではNISA口座で投資商品を購入すると当然のように手数料がかかります。
昔の常識は今の非常識だと思い、私もそんな情報不足で人生に損をしないようにしたいと心から思いました…
投資信託を全解約することを勧める
「この投資信託を続けるべき?それとも買い換えるべき?」と母。
私の考えとしては、
・投資信託は全解約して、現金にする。
・その現金をインターネットの銀行に資金を移動する。(金利がほんの少し高いし、自宅で手軽に取引しやすいため)
・インターネットの証券口座でリスク低めの投資信託を購入して、老後資金を守りながら使う。
という流れをオススメしました。この資産で70歳まで暮らし、年金の繰り下げ受給の検討をしてもらいます。
投資信託の買い換えは絶対にダメですね。買付手数料を搾取するという証券会社の罠にハマるだけですから^^
「実店舗に予約をしてから、行かないと解約の手続きできないのよね。こういうのって、大安の日とか暦も大切だよね。そのうち解約するわ」と母。
いやいや、今日!今日がだめなら明日!明日がだめなら明後日!
即、行動しないとそのまま行動しないのが人間です。思い立ったときや気持ちが決まった時が行動するタイミングです。
証券会社の担当者の巧妙な罠
母は解約の旨を伝えずに窓口予約をしました。素直に予約時に【解約手続き】なんて言おうものなら、策を練って全力で阻止しますから。
もちろん証券会社は全解約の申し出にビックリしたみたいです!
・今は良い成績を残しているのに勿体ないですよ!
・もうちょっと考えませんか?支店が遠く、来店が大変であれば、外商スタッフがご自宅にお伺いし取引の手続きをします。
・債権重視の投資信託に買い換えませんか?
・必要な資金はいくらですか?全解約でなくても半分だけ解約することも可能です!
などなど、証券会社の担当者はその上司と共に解約を阻止しようとしたそうです。
【証券会社は全解約を必至で阻止するから、何を言われても全解約!全解約以外は全て断る!】と母に強く言っておいたので、気持ちがぶれそうになったときは脳内に怒っている私が出現したそうです(笑)
親のお金を守る
親子でもお金の話をすることは大切だと思いました。実は投資詐欺に遭っている可能性もあります。当人は詐欺だと気が付かないから、気が付く他人の目が必要です。
アラサー世代だと親が定年退職をする頃の方も多いのではないでしょうか?多額の退職金を手に入れたオーバー60歳は証券会社や詐欺師の狙い目です。特に投資経験がなければ、「退職金を投資で運用しませんか?」といって騙しやすいですよね^^
うちの親はまだボケていないし、元気だからお金の話をする必要なんてない!なんて思っている方は要注意です。ボケてしまったらどこに金融資産があるのか聞き出せず、探すのに一苦労するでしょう。万が一のことがあった時に葬儀の費用が出せないので子どもが払うことになってしまうなど時間もお金も搾取されてりまうリスクがあります。残念ながら、不老不死の人間はいません。
家のお金の管理や子どもの学費の捻出もたいへんですが、親のお金のことをたまには考えてみませんか?
働けなくなった親の生活費や介護費用を子どもが出すなんてことは避けたいですよね。
遠方に住んでいて直接話す機会がなかったり、お金の話をすると遺産を狙っているみたいに思われて気が引けるという方は、エンディングノートをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
エンディングノートを書くことによって、親も老後のお金について考え直す良い機会になると思います!