最近、生活防衛資金という言葉をよく聞くようになりました。
「そもそも生活防衛資金って何?それって、本当に必要なの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。今回は、子あり共働き夫婦の生活防衛資金について考えてみました。
生活防衛資金とは?
病気や怪我、災害、会社の倒産、リストラなど不測の事態により収入が途絶えた場合に備える資金です。ただし、共働き夫婦の場合は夫婦共に収入が全く途絶えてしまうことは滅多にありません。
※夫婦で同じ会社に勤めていて会社が倒産する場合を除きます。リスク分散という観点では、夫婦で同じ会社に勤めている場合はどちらかが転職をすることをオススメします。
子あり共働き夫婦に生活防衛資金はいくら必要か?
1年分の生活費として、500万円必要という説をよく聞きます。しかし、1年間も働けないという状況になるでしょうか?
共働きであれば半年分の250万円くらいがあれば良いと考えます。もしも大災害に遭って、家や職場などを失っても半年経てば状況を立て直して、家や働く場所を見つけている可能性が高いからです。
子どもがいるから生活防衛資金を多めに持っておきたい気持ちは分かります。しかし、250万円あれば十分だと思います。
生活防衛資金はどこに貯めるか?
災害時に停電し、ATMが使えない場合があります。そのため、「近所に実店舗を持つ銀行」または「ゆうちょ銀行」の普通預金に30万円程度は預けておくと安心です。窓口で本人確認ができると通帳やキャッシュカードがなくてもお金を引き出すことが出来ます。
残りの生活防衛資金はネット銀行の普通預金や定期預金に預けておくことをオススメします。ネット銀行の方が利息少しだけ良いので^^
収入保障保険は必要か?
TVを観ていると「お父さんが働けなくなったときに備えて、収入保障保険に入りましょう!」的なCMを見かけませんか?
収入保障保険は加入不要です。収入保障保険は掛け捨ての生命保険です。生活防衛資金で備えていれば、そのような保険に入る必要がないということです。
生活防衛資金を貯めたら投資にチャレンジしよう!
生活防衛資金を貯めてから、余剰資金で投資にチャレンジをしてみましょう。生活防衛資金で投資商品を買えばよいのでは?と思われるかもしれませんが未曽有の災害が起こると株価は下がる傾向にあります。
東日本大震災は2011年3月11日(金)14:46に起こりました。その直後に約100円も日経平均が下がりました。翌週14日(月)の日経平均の終値は前週末比633円安となりました。15日(火)の終値は前日比1,015円安となりました。
災害が起こってしまってから投資商品を現金化するということは、どれだけリスクが高いということがお分かりでしょうか?
しかし、投資をしないということもリスクです。日本の物価は上昇傾向にあります。学生時代にインフレ・デフレという言葉を聞いたことがありますよね。インフレ=インフレーションの略で物価が上昇することです。例えば100万円を貯めて、貯金のまま100万円を持っていて、10年後に10年前は100万円商品が105万円になっていたら買うことが出来ません。お金の価値が変わってしまうので、時代の変化に対応できる投資をしておくべきということです。
投資初心者にオススメなのがインデックス投資です。優良な投資信託を毎月一定額購入し、資産の拡大を計る投資方法です。
ぜひ生活防衛資金を貯めてから投資にもチャレンジして、子どもの教育費や夫婦の老後資金を十分に貯めておきたいですね!